食事中に詰め物が取れて痛い時、すぐにすべき対処と注意点

2019年3月4日 2022年12月28日

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美味しくご飯を食べていたら、ガリッいう音。何かと思って取り出してみると、歯の詰め物でした。誰もが一度は経験する事でしょう。もちろん、詰め物は歯医者さんが外れないように付けています。それでも様々な理由で思わぬ時に外れてしまうものなのです。

詰め物が外れた時、歯には普段とは違った圧力がかかっており、それで痛みを感じる事があります。その痛みは放っておくと、別の痛みに変わっていく事がありますので注意が必要です。

詰め物が取れて痛い時の対処５つの手順

1.外れた詰め物を「戻さない」
2.詰め物は「取っておく」
3.詰め物が取れた側では「噛まない」、しかし・・・
4.速やかに歯医者さんを予約する

1.外れた詰め物を「戻さない」

外れた詰め物は自分で戻してはいけません。プロである歯医者さんが付けたものが外れるということは、歯や詰め物自体に不具合が出たという事です。そのまま戻しても、また外れることは確実です。何かの拍子に飲み込んで、気管や食道を傷つけてしまう恐れもあります。お子さんや高齢の方の場合はより危険度が増す事になります。

では外れないように接着剤を使ったらどうか、とお思いになるかもしれません。これはもっとNGです。第一に、詰め物を戻した所に雑菌を残してしまい、残った歯や根っこに深刻なダメージを与えてしまうからです。第二に、歯にこびりついた接着剤をきれいに剥がす事が非常に困難だからです。絶対に戻してはいけません。

2.詰め物は「取っておく」

外れた詰め物はなんだか気持ち悪いし、臭うし、捨ててしまいたいですね。でも、ちょっと待ってください。その外れた詰め物は歯医者さんにとって大事な情報源なのです。どうして外れてしまったのか、歯医者さんは詰め物の状態から判断するのだそうです。また、詰め物の種類にもよりますが、再利用できる場合もあるようです。治療費が節約できます。是非、透明な袋やケースに入れて保管しましょう。

忙しい生活を送っていると、歯医者さんに行くまで日数がかかることがあります。その場合、ティッシュ等に包んでおくと中身が分からず捨ててしまう事があります。少しもったいない気がしますが、ジップロックなどのファスナー付きの袋に入れておくと良いでしょう。もう一手間で、取れてしまった状況や日付、時間をメモして一緒に入れておくと、歯医者さんでの説明が楽になりますよ。

飲み込んでしまった場合は仕方ないので、その旨を歯医者さんにお伝えしましょう。

3.詰め物が取れた側では「噛まない」、しかし・・・

詰め物が取れた側ではあまり噛まないようにしましょう。詰め物が取れた状態では満足に噛む力はありません。普通に噛もうとしても、詰め物があった部分に食べ物が入っていくだけです。入っていった食べ物で、残った歯の硬い部分（エナメル質）を欠けさせてしまう可能性もあります。一口をいつもよりも少なめにし、片側で噛むようにしましょう。

しかし、詰め物が取れた歯をかばって他の歯で噛むというのは自然な状態ではありません。他の歯に普段以上の負担をかける事になりますから、それが長く続くと別の歯に不具合が出る事につながりかねません。

4.速やかに歯医者さんを予約する

速やかに歯医者さんを予約しましょう。お仕事が忙しい方ですと、歯医者さんの空き時間と自分のスケジュールを見比べると1ヶ月後になってしまう、なんてこともあるでしょう。考えてもみてください。平日の午後5時以降や土日など、通いやすい時間帯は既に通っている患者さんが予約を入れているのです。悪いことは言いません。時間休（有給休暇）を使ってでも、最短で歯医者さんに行くようにしましょう。

詰め物が取れてしまった場合、歯の内側にある象牙質が露わになっています。この象牙質は虫歯菌の影響を受けやすく、虫歯がすぐに進行してしまいます。気をつけて歯磨きをしていても、お口の中の雑菌をなくすことはできません。一般的には1ヶ月遅れてしまうと初期虫歯が始まっており、半年経つと歯が抜け落ちてしまうのだそうです。若い方ほど進行が早くなるそうですので、注意しましょう。

歯医者さんに行くのがどうしても遅くなってしまう、という方はお口の中をできるだけ清潔に保ちましょう。歯医者さん推奨のコンクールFという薬用マウスウォッシュがあります。市販のマウスウォッシュの多くはキツいアルコール臭や刺激がありますが、このコンクールFは優しいミント味でオススメです。